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2017年03月12日

3/11放送後記

土曜深夜のお楽しみ「Saturday Night Culture Club」
今夜は虚構新聞社主・UKさんをゲストにお招きしてお届けしました。

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【虚構新聞】
「虚実の狭間を行き交う可能性世界の事件を報道するニュースサイト」。その名が示す通りつまりは全て“嘘”からなるニュースパロディサイト。滋賀県在住のUK氏によって開設・運用。
虚構新聞はこちら

ラジオ初登場!超貴重な虚構新聞社主・UKさんインタビューから気になる言葉をピックアップ

「(記事を)Webに出し始めたのは2004年の3月末。(記事の数は)一昨年に数えて1000本越えたぐらい。今1100か1200ぐらいはあるんじゃないですかね。」

(虚構新聞はどうしてできた)
「元々、新聞読んだり本読んだりするのが好きで、どっちかというと妄想するタイプの人間だったので、そういうのを何かにアウトプットしたいなというのに、たまたま(新聞という形に)向いてたということですかね。」

「2000年代の前後、個人ニュースサイトが流行っていた時代があったんです。~僕も暇だったんでそんなんしようかなと思って作っていた時期があったんです。でも本当にやってるニュースサイトの人にはどうしても勝てなくて。ニュースソースを選んでも既にどこかで紹介されていることが多いですよね。なので、じゃあこうなったら自分でソースを作ったらいいんだと思って。~もともとはエイプリルフール用に記事を書いてたんですけど、その中で筆がノったというのか、一つだけ書くつもりが3つ、4つぐらい書いたかな、楽しくなってきたので。で記事がたまってきたのでそれをまとめる形で“虚構新聞”というサイトを作ったんです。」

(田辺ユウキ、岩田泉未お気に入りの虚構新聞記事について)
「“ニンテンドースイッチじゃない”父親殴った息子を逮捕」
「これはシリーズになっているんです。最初、息子は14歳だったんです。最初がゲーム機だったんですが以来シリーズになっていてなにか注目商品が出るたびにこうなっちゃって、もう伝統芸能みたいな。お父さん、そろそろ学習して欲しいですね。」

「バウムクーヘンの天日干しが最盛期 長野」
「(写真は)単純に合成ですね。天日干しの写真にバームクーヘンの写真を一つ一つ貼っていって。同じにするといかにもコピペになるので少しずつ縮尺を変えて、奥のほうは小さくしたり…」

「“古池や…”ニホンザル、5年がかりで芭蕉詠む」
「(記事に出てくる数字などは)ちゃんと計算した数字です。計算間違えたらツッコミ入るじゃないですか、なのでそこはしっかり裏づけとってやらないと。デタラメな数字は書けないです。」

(ミュージシャン小島麻由美さんについて)
「これはガチで好きな人なので。もう10数年追いかけています。スタンスが好きで、流行に流されない、すごく自分の道を貫いて音楽をされている方で。天才ですね。こんな風に自分の道を貫くようなことが出来ればなと」

(ボツになる記事は?)
「ボツは多いです。単純に書き進めていってうまいぐあいにオチが出ないなぁという時とか。あと写真とかも全部自分で作っているので、写真が上手くいかなくてとか。僕、Photoshopとか使えないんで、パソコンに最初に付いてるペイントってあるじゃないですか、基本あれで作ってるので。縁取りとか全部手書きでぐーっとマウスでなぞって。なので、あれががうまいこといかなかったりすると、もういいって止めてしまうことがあったりして、そういう部分でボツにしてることも多いですね。」

(記事はどうやって作るの?)
「創作といえば創作ですね。大体いつも頭の中で先に構成組んじゃって、ある程度出来てから一気に書き上げる形で。で後ちょこちょこと小ネタ入れていったほうがいいなというところを足していったりで最近は写真を先に作って、写真がうまいこといったらその勢いで書き始めることも。【まち針の記事】もあんぱんと針をくっつけて、少し角度間違えるとアンパンが浮いてしまう感じで凄く難しいんですけど、その角度とかも整って、いけた!と思ったら記事を書き始めるっていう。」

「みんなが当たり前だと思っていることを裏切るような。自分たちが今まで思い込んでたものを裏切られるものっていうのはニュースになりやすいですよね。無いだろうと思っていることをポッと出すのがニュースだと思うんです。それが思い込みに近ければ近いほど、えっと思うじゃないですか」

(うける記事ってわかる?)
「いや、全然わからないですね。正直なところ、自分でこれは凄く良く出来たと思ったものでも空振ったり、逆に片手間に書いたものでもすごくうけたり。」

(好きな記事は?)
「【円周率の記事】は確かにオチも含めてすごくきれいにできたなと。そういうオチがきれいに決まったものは好きですが。~でも、どれが好きだと言われると、自分自身はどれも好きなものとして出しているのでベストって言うのは難しいですね。」

(誤報について)
「実現してしまうということは不名誉なことなんです。一応見極めているんですが…。【auさんの炊飯器の記事】なんかも、auさんなんていう大きな企業さんが炊飯器なんていうお金のかかるものをわざわざ作らないだろうと自分の中では大丈夫なラインとして見極めていたんですが…【森永グロスの記事】も不意打ちでこちらから球を投げたんですけど、思いっきり打ち返されて。だから、お菓子はダメだと思って。でも電気製品なら予算もかかるから作らないだろうと思ったら、ほんとに作っちゃって。ホントに悔しいんですよ。」

au炊飯器のお詫び記事】【森永グロスお詫び記事

「あれは新聞のパロディです。皮肉っているというか。新聞の訂正記事ってすごく小さいじゃないですか。1面で大きい記事でも、実際にそれが間違っていたときに出す訂正記事は扱いが小さくて。あれだけ大きい記事で紹介して間違っていたんだったら同じぐらいのサイズでお詫びしなさいよと思うときもあって。その辺はカウンター的な意味でやっているとこがありますね。謝るときはちゃんと謝らないと。~僕、ホントにお菓子抜いてますからね。よくポーズだけだろって言われますけど、ホントに食べてないですよ。~しょうもない嘘はつかなくて、つくとこと、つかないとこをしっかりと。地下牢のときも外出全くしなかったですし。」

(10年以上続ける中での変化について)
「最初に立ち上げた頃と今で一番違うところはSNSが出たこと。それとスマホ。最初の頃はパソコンで見てたんですけどスマホが出はじめてスマホで見られるようになって。~一番大きいのはやっぱりSNSで。それまではパソコンの“お気に入り”に入れて見に来るという人が多かったんですけど、TwitterとかFacebookが出来てからは虚構新聞というサイトは知らないけれど、とりあえずリンクで記事だけ見に来たという人が増えましたね。」

(炎上について)
「いわゆる炎上的なものやクレームもあることはあるんですが、ただ数でいうとそんなには来てないです。応援も無いですけど(笑)意外とネットでの反応ほど、直接何かが反応があるということは少ないですね。」

(震災時の記事について)
「どういう風に震災を扱うかというのは凄く悩んで。いったらふざけてるサイトなので、あのタイミングでふざけたことを書いていいものか、そこだけでもかしこまってしまうと、というので凄く悩んでしまって。~結局、翌日には記事を出したんです。ネタではあったんですけど、そこには割と自分のメッセージ的なこと、とにかく生きて下さいというメッセージを出したんですね。あの年は“まどか☆マギカ”というアニメがはやっていた頃で、震災で放送が延期になっちゃったんですね。だからそれを観るまでは皆生きましょうという風なメッセージを発信しましたね。そういうことを挟みつつも何か発信できないかなと思ったので。その時は悩んだけれどあれが僕に出来る限度だったかなと思います。」

Twitterの記事】【一本松の記事

(虚構新聞をどうしていきたい?)
「僕はもうこれ趣味なので。よくビジネス的な意味でいろいろ訊かれたりもしますけど、ホントに趣味なので。マッチ棒で五重塔作ったりする人いますけど、あの感覚でやってるので。なんかあっちでちょっと変わったことしてる奴がいるという感覚ですね。これで何か成し遂げようとかは全然無いですね。」

(面白い記事とは)
「基本は自分が面白いかどうかを基準にしてるので難しいんですけど。なんていうのかな、共感を集められるようなもの。なんかみんな思ってるんだけど、なかなかリアルでそれを言っちゃうととか、言う相手が居ないとか。内心持っている、共感できるものを記事に出したときに、多分そこで、あぁ皆もそう思ってたよねというものは結構面白く読まれているのかなという気はしますね。」

(最後にメッセージを)
「特に意識して読まなくていいです(笑)。僕は淡々と続けさせてもらえれば、それで充分なので。まぁ面白かったら見てねってぐらいですね。」


滋賀県在住のUKさん、まさかのロングインタビュー、いかがでしたでしょうか?
収録の合間には「人を傷つける記事は書かない」「上は茶化しても弱者は攻撃しない」など「虚構新聞」のスタンスを感じられる言葉を聴くことができました。
嘘をつくために、嘘はつかない-そんなUKさんの姿勢にぐっときたSNCCチームでした。
UKさん、ありがとうございました!


滋賀県の高校文化部を応援するSNCC。
今日は「滋賀県立玉川高等学校吹奏楽部」の皆さんが登場してくれました!
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「滋賀県立玉川高等学校吹奏楽部」は現在47人の部員で活動。クラシック、ジャズ、ポップス幅広いジャンルの音楽を演奏しているんです。
3/25に行われる定期演奏会に向けて猛練習中の皆さん。
忙しい中、吹奏楽の楽しさや担当楽器について語ってくれました。

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ではそんな玉川高校吹奏楽部の演奏会についてお知らせです!
20回目ということで演奏はもちろん演出にも力を入れた演奏会になるということですよ。

玉川高校吹奏楽部 第20回定期演奏会「Shiny」
日時:2017年3月25日(土) 開場17:30/開演18:00
場所:草津市立草津クレアホール
お問い合わせは玉川高校 077-565-1581 まで
入場は無料ですが、骨髄バンク・献血推進チャリティーを行いますのでご協力下さい。
(玉川高校HPはこちら
玉川高校吹奏楽部の皆さん、ありがとうございました!
定期演奏会頑張って下さいね。

では、今夜のSNCCをradikoでシェア!
Saturday Night Culture Club | e-radio FM滋賀 | 2017/03/12/日 24:00-24:55 http://radiko.jp/share/?sid=E-RADIO&t=20170312000000



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Posted by Saturday Night Culture Club at 00:50│Comments(0)放送後記
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